現オルセー美術館は、1900年万国博覧会の開催に合わせて建設された駅(旧オルセー駅)でした。駅構内には豪華ホテルなども併設されており、フランス南西部からの旅行者もパリ都心に列車で到着できるようになったのです。駅の近代化に伴って徐々にその機能を失った結果、1977年にフランス政府が美術館への建て替えを決定し、1986年「オルセー美術館」が誕生しました。
オルセー美術館では、1848年〜1914年までの西洋美術史をたどる多彩なコレクション(絵画、彫刻、装飾芸術、写真、デッサン等)が展示されています。
(出典:オルセー美術館公式サイト/外部リンク)
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オルセー美術館は旧駅舎の名残をうかがわせる細長い建物が特徴的で、圧倒的な開放感にガラスを通してやさしい自然光が創り出す大胆な空間が広がっています。
当時、大勢の人々が足早に行き交う賑やかな駅で、静かに時を刻んでいた大きな「時計」は、まさに存在感の溢れる芸術作品ですね。
オルセー美術館の象徴的な「時計」のある旧駅舎は高級ホテルを併設していたこともあり、この美しいファサードを設えた横長の端正な建物は東京駅併設の「東京ステーションホテル」とオーバーラップしてしまいます。
オルセー美術館の建物内では「時計」の裏側を見ることもできます。インスタでも時計をバックに撮影した写真、あるいは手前にあるカフェの写真などよく見かけますが、時計を通して映るパリの街並みはまた違った顔を見せてくれます。
オルセー美術館で本物の美術作品を満喫した後は、セーヌ川をはさんだチュイルリー庭園のある対岸を散歩してみてください。ここからの眺めは、青空の下でそびえ立つエッフェル塔とともにいかにもパリらしい景色をご堪能いただけます。
Musée d'Orsay, Paris, FRANCE