かつて、熊本都心一等地（熊本市中央区上通町）に「ホテル日航熊本」が開業するまでは、熊本市中心部の高級ホテルで宿泊や宴会・レセプションといえば地元では馴染み深い【熊本ホテルキャッスル】または 「ニュースカイホテル（現ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ）」だったかと思います。そのホテルキャッスルもすでに開業60年を迎えました。

「おかげさまで60年」
KUMAMOTO HOTEL CASTLE

熊本ホテルキャッスルは昭和35年10月、
熊本国体にご臨席される天皇皇后両陛下の御宿泊所として
当時の熊本政財界の総力を結集して誕生しました。
以来60年、熊本の“迎賓館”として皆様をお迎えいたしております。

熊本ホテルキャッスルの正面玄関から中へ入ると、豪華なシャンデリアのかかる広々としたロビー。どこか懐かしい高級ホテルの雰囲気が漂っているのです。

正面の壁にかかるブルーを基調とした「熊本城」の大きな絵画が客人を出迎えてくれて熊本らしさを演出。右手の段を上がった一角には絵画やソファを設えた優雅な空間も完備しています。

『 江 源 作 「秋祭り」』
中国出身の画家による、2007年の熊本城築城400年を機に描かれた作品。藤崎宮秋季例大祭の飾り馬、熊本観光を代表する熊本城や阿蘇をモチーフに深い色の顔料と金箔で大胆に塗られた油絵です。【火の国】熊本を赤と金の二色、阿蘇を黒で表現されています。

「おかげさまで60年」をキャッチコピーに、ホテル開業当時のセピア色や白黒の写真も織り交ぜて歴史を伝える展示パネルには「日本で唯一、天皇皇后両陛下のご宿泊所として誕生」と明記されていました。

ホテル裏手には赤と黒の出窓が一際目を引く、メンバー制バーラウンジ「キャッスルクラブ・エルドラード」の入口があります。